遺品整理とは?【業者が解説】整理する時期や手順も徹底解説

こんにちは。不用品回収の業界で5年以上経験を積んできた「YUKIO」です。
業界の裏側も知り尽くした私が皆さんの目線に立って、不用品との向き合い方を
様々な角度から情報発信していますので参考にして頂き応援してもらえたら嬉しいです。
特に実際の現場で頂いた「お客様の声」は私のみ発信できる本当に参考になる情報ですので必ず目を通して下さい。

遺品整理って何?聞いた事あるけど詳しくわからない。
こんな声をお客様から頂く事が多いので、業者である私が経験も踏まえ時期や手順を解説します。

まず遺品整理とは、故人が使用していた品を整理し「必要な物」「不要な物」に分ける事で
家族や知人が行う場合と、プロの専門業者などに依頼する場合に分かれます。

最近では「デジタル遺品」と呼ばれる「スマホ」「タブレット」「パソコン」やその中に保管されているデータ等が増えてきましたが、IDやパスワードが分からずログインすら出来ず困っているお客様をよく見かけるようになりました。
家族も知らない事が多いですし、ましてや別居していたらもっと分からないですよね。
皆さまはどうですか ?IDやパスワードは御存じでしょうか?
こんなデジタル遺品についても簡単に解説します。

故人の思いが詰まった遺品ですので、きちんと「必要な物」「不要な物」に分け
残された遺族は故人の思い出、形見として大切に管理しましょう。

この記事はこんな人におすすめ

●遺品整理について知りたい方
●デジタル遺品について知りたい方
●遺品整理する時期を知りたい方
●遺品整理の手順を知りたい方

【目次】

遺品整理とは

親族がお亡くなりになった遺族は、悲しみに暮れる中でも、葬儀の準備、各種お手続きの他に
故人が大切にしていた遺品を整理する事も大切なお仕事なのです。

人によって遺品の「量」は異なりますが、生活に必要な最低限の品は残されているものです。
大切なのは、必要な物、不要な物に分ける事です。簡単そうですが、悲しみに暮れる中での
作業では冷静な判断が出来ず、不要な物をなかなか処分できないお客様が多くいらっしゃいます。

後日気持ちが落ち着いてから「やっぱり処分欲しい」というお問い合わせが多いのも
気持ちの変化が背景にあるのです。
ポイントは「冷静な気持ちで仕分ける」です。

遺品は「通常遺品」「デジタル遺品」の2種類に分かれる

少し前までは「通常遺品」「デジタル遺品」なんて区別はありませんでしたが最近の
インターネットの発達により銀行口座、有価証券、各種保険証書等がネット上で管理できる
ようになり気付かないケースが増えているのです。ではどのようにしたらよいのでしょうか?

まずデジタル遺品とはどのような物があって、御家族のデジタルで管理している物が
何かを把握する事が重要なのです。

デジタル遺品とは、スマホやタブレット、PC等のデジタル機器の他、これらの中で管理されている
項目すべてを指します。

特にネット管理されている銀行口座の現金、証券、生命保険等は「相続に該当」し申告が必要ですので
知らなかった、では済まないケースもあるので注意が必要です。

デジタル遺品の取り扱いには注意が必要

デジタル遺品には「相続に該当」する物が隠れているので注意すべき代表的な3種類を紹介します。

①銀行口座:ネットバンキングの有無と口座がある場合の「現金残高」
②有価証券:ネット証券会社で保有している「上場株式」
③各種保険:ネット保険会社で加入していた「死亡保険」

これらは相続の対象で申告の義務もあり、うっかりでは済まされません。
相続税の掛かる財産については国税庁のホームページで確認しておきましょう。
No.4105 相続税がかかる財産|国税庁 (nta.go.jp)

実際の現場で聞いた皆んな知りたい「お客様の生の声」

実際の現場でお客様から聞いた「困った」「良かった」の声の一部を紹介しますので、参考にしてください。
この内容は実際に聞いた「生の声」であり、嘘偽りは御座いません。
同業者の方も是非参考にして下さい。

【困った(後悔)の声】

・デジタル遺品なんて聞いた事が無く今日初めて知った
・持っている、管理していった物を聞いておけば良かったと後悔している
・デジタル遺品に該当する機器をどの程度持っていたのか分からない
・パスワードが分からず開ける事も出来ない

【良かったの声】

・万が一の時に連絡すべき「金融機関名(銀行、証券会社、保険会社のみ)」を聞き出しておいたので亡くなっ た際にもスムーズに手続きが出来た
・遺言書には書いていなかったがネットで管理されている物がメモされていたので助かった
・家で保管していた保険証書にデジタル遺品を書いたメモを入れておくようお願いしていた

【ポイント】

・生前に聞ける範囲で万が一の時に連絡すべき金融機関名は聞いておきましょう。
・遺族には万が一に備え可能な限りの情報を教えたり、メモで残しておきましょう。

遺品整理は誰が行うの?

生前整理であれば、御依頼者自身であり、遺品整理であれば、残された御家族や御家族から頼まれた業者が行います。

遺品整理を行う時期

遺品整理を行う時期ですが、一般的にはお亡くなりになった後に行いますが、最近では
自分の死後、遺族の負担をできるだけ減らす目的で「生前整理」を選ばれる方も多くなってきました。

私達に御依頼頂く「遺品整理」の約1/4は「生前整理」になっています

特にデジタル遺品は、生前に「整理の必要なデータ等項目の種類」「パスワード」等を紙に書き出し
保管しておいてもらう事も大切です。
実際の現場では、IDやパスワードが分からないお客様が多くいらっしゃいます。

遺品整理を行う際の準備・手順・注意点

まず整理を行う場合、自分で行う場合と業者に依頼する場合の2パターンに分かれます。
遺品や残置物が少ない場合は自分で出来ますが、不用品が多かったり、大きな物が
ある場合は自分で行うのは危険であったり、難しい場合が多いので業者に依頼する方がよいでしょう。

自分で行う場合の準備・手順・注意点

【準備】
・汚れても良く動きやすい服装
・手袋(滑り止めが付いている方が良い)
・マスク
・ゴミ袋(分別するので多めに準備)
・貴重品入れ(手さげ袋等)
・スリッパ又は靴下
・大きめの段ボール

最低でもこの位の準備が必要です。
段ボールはコツコツ集めるか、Amazonでも沢山売られているので確認しましょう。

【手順】
まず「いつまでに終わらせる」ゴールを決める事が大切です。
気の向くままに初めてしまうとダラダラと中々終わらなくなってしまいます。

手順①:必要な物といらない物を分ける
必要な物の代表例として、故人が大切にしていた物や思い出の品、通帳やキャッシュカードクレジットカード、デジタル遺品、現金、印鑑、身分証明書、株などの有価証券、保険証書、貴金属、美術品等です

手順②:いらない物を処分する
まだ使える物はリサイクルショップへ持ち込んだり、ネットオークションへの出品や知人へあげる等しましょう。
不用品の処分方法についてはこちらで詳しく解説していますので参考にして下さい。
【知らないと損】不用品の処分方法5選とメリット・デメリットを解説 | YUKIOの「不用品回収ノート」 (fuyouhin-blog.com)

使えない物は自治体へ粗大ごみとして引き取ってもらったり「不用品回収業者」や「遺品整理業者」へ依頼して処分しましょう。

【注意点】
まず整理に入る段階で順番に注意しましょう。順番を間違えてしますと後々探し物を忘れていた!!となってしまいます。
順番①遺言書やエンディングノート、手帳」等、故人の意思が綴られている可能性のある物を探しましょう。
順番②通帳やキャッシュカードクレジットカード、デジタル遺品、現金、印鑑、身分証明書、株などの有価証券、保険証書、貴金属、美術品等は相続の対象となる可能性もあるので探して別にしておきましょう。
順番③必要な物、不要な物に仕訳をする。
順番④自分で廃棄する物、業者に依頼する物に仕分ける。

・故人の意思に沿って整理できるよう「意思」の書かれて物や親族に聞き取りをする
・相続の対象となる物は親族にも報告しておき後々のトラブルを避ける
・自治体の粗大ごみで処分出来ない物は専門の不用品回収業者に依頼する

業者に依頼する場合の準備・手順・注意点

【注意点】
自分で整理をする場合は心配いりませんが、業者に依頼する場合にも注意点があるので解説します。
お客様の中には「遺品整理」を業者にお願いした場合「不用品」も回収してくれると勘違いされている方が
多くいらっしゃいます。
もちろん、整理し不用品の回収を行う事はできますが、通常は整理と回収は各々専門業者が存在するように
料金体系が別々に設定されているケースが殆どです。

・遺品整理代金と不用品回収代金は別である
・遺品整理業者には不用品の回収も同時に行えるか確認する
・事前に必ず「整理」「回収」の両方の見積をもらい内容を確認してから依頼する

業者の選び方や処分方法などは、以下の記事で詳しく解説していますので、業者選びの前に目を通しましょう。
「不用品回収業者と業界の実態」とは?同業者がこっそり解説 | YUKIOの「不用品回収ノート」 (fuyouhin-blog.com)
悪徳業者の特徴5選と頼んでしまった場合のデメリット3選 | YUKIOの「不用品回収ノート」 (fuyouhin-blog.com)

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事では遺品整理は「生前整理」と「それ以外」に分かれ、遺品にも「デジタル遺品」と「それ以外」があり、整理する時期や手順、注意点について解説しまきました。

誰でもいつかは経験しますので、今のうちから事前に準備しておくことがとても大切でなのです。
これを機に御家族と遺品について話し合ってみてはいかがでしょうか?

業者の立場から、「遺品整理」「不用品回収」「ゴミ屋敷清掃」「物置解体」について役立つ情報をはっしんしておりますので、他の記事にも目を通して頂ければ皆様の「困った」が解決できると思います。

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